一目で解る仏壇修復
修復前→修復後



 当工房では、仏壇の洗浄から完全解体による復元修復まで、ご予算や期間に応じて対応いたします。ある程度年数のたった仏壇の場合は、多少予算はかかりますが復元修復をお勧めしています。
 当工房の復元修復では、木地塗り一貫製造の強みをいかし、傷んでいる部分は躊躇無く新しい部品を新調して補強しています。
 下は製造後80年以上のお仏壇の修復写真です。
 今回の修復で向こう50年はまた大切にできる状態に戻しました。むしろ、各所に新たな補強を施したので新品の頃よりも堅牢になっているのではないでしょうか。古いお仏壇は先祖代々、大切に手を合わせてきた特別の存在です。できるならば、徹底的に直してあげた上で、さらに子孫へと伝えて頂きたいたいものです。




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戸閉め全景
 漆面表層が紫外線と汚れとで白化しています。分解し、苛性ソーダで洗い、その後、はつり、研ぎ、刻苧(漆ベースの伝統的なパテ)工程、下地工程、塗り工程と進みます。
障子閉め全景
 障子に破損が見られ、金具の傷みも進んでいます。障子格子は新調し、紗は張替えました。
戸開全景
 長年の汚れや傷みで酷い状態ではあります、。木地がしっかりしている上、金具や蒔絵、彫りなども素晴らしく、修復すべきと判断しました。
斜景
 全体にくすんでいます。
 これでも一度水吹きして汚れをとった状態です。
側板
 傷みやすい側板、背板には布(紗)を張って補強しました。割れや、ヤセを防ぎます。
 
背板
 ヤセと反りによって、外れていました。
 背板は完全に新調し、さらに白木のままだった裏を布(紗)張り補強して塗り上げました。

 全塗り替え。蒔絵部分は書き直さずに修復して元の絵を活かしました。金具の傷みが激しいが、高岡の金具師の手で修復。金具は昔ながらの本漆の焼付け塗装にて色戻ししています。

 角がかなり傷んでいます。
 刻苧(漆ベースの自家製パテのようなもの)して、塗り直しです。
閂金具
 見事な手打ちの金具でした。全て外して、高岡の金具職人の手で修復。漆焼付けはウレタン塗装などと異なり手間も技術も必要ですが、仕上がりが違います。
欄間
 鶴の首などかなりの部品が失われていた為、箔彫師に新調してもらいました。金箔落ちも激しく、修復後の輝きとの差が解ると思います。
宮殿屋根・天井・来迎柱
 天井の傷み、屋根の汚れと傷み、来迎柱の金具の緑青など、長い年月を感じさせる状況でした。
 内部の金具は錆を落とし磨き上げたうえ、本金メッキで修復しています。
 天井は塗り面の傷みも激しいため下地から塗り直してし、箔押し。
 屋根は完全に解体して苛性ソーダで洗いをかけたうえ、各パーツの箔を押しなおしました。
各檀
 こびりついた汚れや白化した漆面。この酷い状況を前にして大抵のお客様は買い替えを考えられます。しかし80年前のの輝きをよみがえらせることは可能なのです。
側板
 古い仏壇の金箔は金の純度が低いため、長い時間を経て含有物が変質し激しく劣化していました。そのため縁付金箔にて全張替えしています。
 前柱の金具も厚物の見事な品でしたが、傷み緑青が激しく、他の金具同様の対応をしています。
台の引戸
 枠、蒔絵とも傷みが激しく、枠などは新調して修復しました。蒔絵は蒔絵師に修復依頼。
台の引戸裏
 板が反り、枠からはずれているためガムテープでとめてありました。この板の表には蒔絵が描かれているため、無理に反りを戻すと蒔絵が傷みます。そこで、この板を薄くスライスして、蒔絵側を残し、反りを戻したものに新たな板を当てがい、修復しました。白木のままの裏面も布張りしてタタキ塗りしています。
引き出し
 底板は割れ、見えない部分は白木のままでした。板を新調し、全面を塗り上げています。
戸裏
 天井、背板、側板同様、戸裏の金箔も劣化しており、縁付金箔で全張替えです。縁付金箔は手打ち金箔であり機会打ちより高価ですが風合いが落ち着いていて良い仕上がりとなります。